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梅・梅加工品

梅干は、白干梅やしそ梅など伝統の味わいからハチミツ入りや減塩梅干など幅広く楽しんでいただける味覚や種類がいっぱいです。
また、梅ジュースや梅ジャム、梅シロップやクッキー、ゼリーなどのお菓子まで、梅のヘルシーな効果を活用した人気の加工品も盛り沢山です。

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みなべ町の梅の歴史

平安時代の中期の文献にもすでに「梅干」という言葉が見られるように、梅の歴史は千有余年も目に遡ります。

南部郷で梅栽培が盛んになったのは江戸時代初めからで、紀州田辺藩は自生梅しか育たないやせ地を免税地にして年貢を軽減することにより、農民を助け梅栽培を広げました。
やがて梅干は江戸で人気が出るようになり、良品の梅を厳選した南部梅は「紀伊田辺産」の焼き印を押した樽に詰められ、江戸で有名になりました。

明治時代には南部郷晩稲の内中源蔵翁が郷内に加工場を建て、梅の生産から加工まで一貫した商品化に成功。
梅の里として発展する契機となりました。

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梅の最高品種「南高梅」

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大粒で肉厚、ジューシーな南高梅は、南部郷で長い年月の研究の末にたどりついた最高級品の漬け梅品種で、紀州みなべの梅干の原料となります。

昭和25年、戦後の農業復興に際し、南部郷の梅の品種統一を図るため、郷内で栽培されていた114種類の梅の中から、5年の歳月を費やして最優良品種の選抜を実施。
その結果、「高田梅」ほか7種が優良母樹に選定されました。
中でも最も風土に適した最優良品種と評価された「高田梅」は、母樹選定調査研究に深くかかわった南部高等学校園芸科の努力に敬意を表し「南高梅」と命名されました。

現在、「南高梅」は、みなべ町で栽培される梅の8割を占め、梅のトップブランドとして全国に、世界にその名を馳せています。

紀州備長炭

白炭の最高傑作、「紀州備長炭」

炭には、温暖な地域にのみ生育する硬い材質のウバメガシやアラカシの木を1000度以上の高温で焼く白炭と、ナラやカシの木などを400~700度くらいの低温で焼く黒炭があります。
着火しやすく高温になるが火持ちが短い黒炭に対して、白炭は着火しにくいが火力が強く長持ちするのが特徴です。

生活燃料として発達し、昔からうなぎの蒲焼きや高級料理の燃料として重宝されてきました。

和歌山県の県木であり、みなべ町の木でもあるウバメガシを使った紀州備長炭は世界の最高傑作として評価されています。

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紀州備長炭の起源と歴史

紀州備長炭の起源は、平安朝時代の弘法大師(800年代)のころと伝えられています。

紀州藩は、紀南地方の村々で焼かれる良質堅炭「熊野木炭」に着目、領内で炭の商品流通を促し、藩の貴重な財源にするとともに、住民の救済にも役立てました。
その後、長年、試行錯誤を繰り返して炭窯を改良したり技術研究を重ねた末、元禄年間(1700年代)に、紀州の炭問屋 備中屋長左衛門がこの炭を普及させたことから、「備長炭」と名づけられたと言われています。

和歌山県内の紀州備長炭製炭技術は昭和49年4月に県無形民俗文化財に指定されています。
なかでもみなべ町の備長炭は、現在も昔ながらの伝統を受け継いだ熟練の製炭技術で、日本一の品質と日本有数の生産量を誇っています。

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炭の効用。新たな分野へ!

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主に調理用として使われてきた炭ですが、近年、炭の消臭・除湿効果や、汚水や空気を浄化する作用を活用した、燃料以外の効能が脚光を浴びています。
なかでも硬くて丈夫な備長炭は、長期間の使用に耐えられることから新分野でも重宝され、脱臭剤、湿気を調整する建築資材、また食品添加物や繊維加工の分野など様々な場面でユニークな製品が開発されています。

海産物

紀州灘に面しているみなべは、黒潮海流にのって暖水性の魚が回遊してくるため、豊かな漁場となっています。
イワシ、ヒラメ、伊勢エビ、カツオ、アジ、タチウオ、ガシラ(カサゴ)、サバなどをはじめ、タカアシガニ、タコ、イカなど800種類を超える近海ものの鮮魚介類が水揚げされます。

また、水産加工も盛んで、めざし、イカの一夜干し、シラスちりめん、アジの開き、カマスの開きなどの乾物が有名です。

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蒲鉾(かまぼこ)

なんば焼・ごぼう巻

「南蛮焼(なんばやき)」は、ここみなべ地方などに江戸時代から伝わるかまぼこの名産品で、その昔、江戸の殿様に献上するために作られたという逸話があります。
エソなどの白身魚をすり身にし練り上げ焼き上げます。シコシコした歯ざわりと甘味が魅力です。

また、「ごぼう巻」は柔らかく煮込んだゴボウにエソの皮を巻き、秘伝のタレでつけ焼きした高級珍味です。

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