全国的な林業衰退の中、みなべ町も本来の林業は苦しい状況が続いていますが、最高級品である紀州備長炭の生産が盛んに行われており、日本有数の備長炭の里として知られています。
ウバメガシなどを原木とする備長炭。みなべで製炭される紀州備長炭は特に、火持ちがよく独特な火力があることで古くからおいしさを求める人たちに珍重されてきました。
ウナギの蒲焼きや焼き鳥などに利用され、全国の食通の方々に喜ばれているのは、もうすっかりおなじみです。最近では脱臭調湿特性を応用して建築資材や水質浄化資材として多用途に活用されています。
森林面積は8,200haで町の約7割を占めていますが、林家数はわずかとなっています。森林には林産品の供給のほか、水源かん養、国土保全など多面的機能があるため、各種制度を有効に活用し、森林整備の推進を図る必要があります。
紀州備長炭は、生産者の高齢化、後継者問題、原木の不足、安価な輸入品の増加などにより減少傾向にあります。今後は、後継者の育成、原木の確保、さらなるブランドの確立や付加価値利用の研究、他産業との連携が求められます。
●みなべ川森林組合(℡0739-76-2014)