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竜宮からのお客様、アカウミガメの産卵とふ化
2008年の報告
2008年は、5月17日に初上陸産卵が見られ、前年より3日の遅れと、隔年毎に増減を繰り返したことから、あまり期待できないと考えていました。
ところが、5月の上陸産卵回数は大幅に増え、前年の約5倍でした。その後も途絶えることなく上陸し、産卵しました。激増です。
最終の結果は、昨年の約4倍。92年の水準まで回復したことになります。
また、シーズンを通して上陸日数は89日、産卵日数は84日。上陸日数の内、非産卵日数はわずかに5日でした。
次に台風の襲来も直接的なものはなく、高波による被害もほとんどありませんでした。それで砂浜の状態は前年と変化がなく、前年までの砂の流出によって現れていた岩礁地帯は、わずかであるが砂に被われた感じがします。
個体識別頭数は、新規個体と回帰個体を合わせて92年当時の個体数になりました。これも昨年の4倍です。
台風による影響もなく高波も少なかったため、全産卵巣の内90%近い産卵巣の孵化状況を調べることができました。その孵化率は50%を大きく超えたことで、おおむね良好な成績でした。ただし、30巣以上の産卵巣が外来生物と考えられる小動物によって食害を受けました。
観察者は前年より2団体以上増えて700人余でした。ウミガメ協議会の研修生と、町青年クラブのメンバーがこれに対応しました。
2008年・千里の浜への上陸と産卵状況
産卵数
上陸数
2007年の報告
2006年は、調査開始以来ワースト2位の上陸・産卵回数であったため、昨年、2007年は大幅でなくとも増加が予想されました。
2007年の初上陸・初産卵とも5月14日で、昨年より10日も早く、シーズン終了後の結果は上陸回数159、産卵回数67と、上陸・産卵回数とも昨年の約5割増でした。
上陸期間中の上陸日数は66日。そのうち産卵日数は47日で、上陸しても産卵しない日数が19日でした。
次に、台風などによる高波は計3回でしたが、砂の流出がはげしく、30年来まだ見たことのない岩礁地帯が砂浜に現れました。特に台風4号は9巣の産卵巣を持ち去り、また、孵化脱出後ながら野生動物による食害もありました。
産卵巣は、流出や冠水・食害などによる被害を受けましたが、全産卵巣の80%の孵化状況を調べることができました。ところが、孵化率は昨年を大幅に下回って、96年以来2番目の低さでした。
その他の浜の状況は、岩代・南部の浜・森の鼻の3浜で上陸産卵がありました。ただし、岩代・高浜は調査不充分です。
昨年も、千里の浜のウミガメを観ようと訪れた人々は、団体を含めて600人を超えました。その内訳は学校はじめ教育関係の団体が多くを占めて、その他は自然観察を目的する人々でした。
2007年・千里の浜への上陸と産卵状況
産卵数
上陸数
2006年の報告
3年連続、上陸産卵回数の増加のあと、再び増加の期待をもって迎えた2006年でした。
ところが、初上陸産卵は昨年より更に遅れ、5月24日でした。
そのうえ、シーズンが終わってみれば上陸回数88、産卵回数は45という98年に次いで少ない回数でした。つまり調査開始以来、26シーズン中ワースト2位という記録でした。
昨年に続いて本年も台風による影響はわずかに2回でした。
そのため、高波による巣穴の流出は1件もなく、全産卵巣の調査ができました。これは珍しいことです。したがって、天然ふ化のふ化率は約67%と、過去最高のふ化率を記録しました。
砂浜の状況は、台風による高波が少なかったせいか昨年と大差はありません。ただ、2004年の台風でほとんど破壊された浜特有のハマゴウその他の植物が、少しずつではありますが再生しつつあります。
しかし、近年は小さい高波でも絶えず変化し、砂量が徐々に少なくなってきています。つまり「浜痩せ」が目に見えるようになったことが懸念されます。
その他の浜での上陸産卵は、岩代、堺(森の鼻)の2浜で確認されました。高浜は上陸跡が遠望できましたが、残念ながら今年も調査ができませんでした。
千里の浜を訪れた観察者は、昨年よりやや増えて14団体と、個人を含めて述べ600人余りでした。極端に上陸産卵数が減少しましたが、その反面、観察者が増えるという皮肉な結果となりました。
2006年・千里の浜への上陸と産卵状況
産卵数
上陸数
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